感染する可能性はゼロじゃない!
B型肝炎ウイルスは毎年約2万人がかかる病気です。
感染力が強い!と言えるウイルスです。
ウイルスの主な感染経路
- 血液
- 輸血
- 性行為
などとされています。
唾液や体液などによる感染も少なからずあります。
家族にキャリアの方がいれば、水平感染する可能性はゼロではありません。
また、父親自身が感染していることに気付いていないことで、子供にうつるケースも少なくありません。
特に子どもが感染する場合
原因不明のことが多いです。
このウイルスは原因がわかっている母子感染や水平感染だけではなく、知らない間に感染してしまうというケースも多くあるのです。
そのため、お子さんの親戚やよく会う方など、身近にB型肝炎キャリアの方がいる場合も同様に感染する可能性はゼロではないのです。
同居していないから大丈夫と思われるでしょうが、可能性としては感染しないとは言い切れないといったところです。
WHO(世界保健機関)でも、
「世界中の子どもたちに対して、
国の定期接種として生まれたらすぐに接種する」
このように指示を出しているのです。
B型肝炎ワクチンでお子さんを守ろう!
実際に、世界の多くではこのワクチンの接種が定期接種になっています。
その数は、 WHO 加盟 194 か国中 184 か国!(2014年時点)
約94%というこれだけの数の国ですべての赤ちゃんに定期接種が行われています。
日本ではどうなのか?
日本でも全員への接種が望ましいとされています。
現在のところは任意接種となっています。
(WHO加盟国で定期接種が行われていない国の約6%に日本は含まれています)
世界の多くがWHOの指示通り出生児に対して定期接種とする中、日本もいずれは定期接種になることでしょう。
そのようになると見込まれています。
今年の1月には、厚生労働省でも定期接種にする方向での意見をまとめています。
やはり定期化を待たずして接種することが望ましいと言えます。
B型肝炎ワクチンはB型肝炎を予防するという認識の方が多いようですが・・・。
イコール肝臓がんを予防することにもなります。
B型肝炎ワクチンは、世界で初めての癌を予防するワクチンなのです!
また、B型肝炎ワクチンは有効性も安全性も高いとされています。
小さいうちであればあるほどその効果は高くなり、この接種による予防効果は30年続くとされています。
母親がB型肝炎キャリアだと判明している場合
母子感染を防ぐために生後1週間以内にB型肝炎予防用の免疫グロブリンを接種することになっています。
他方、母親がキャリアでない場合にはこの予防接種は任意となります。
接種されていないお子さんも多くいらっしゃいます。
そこで、家族にキャリアの方がいるいないに関係なく、なるべく早い段階での接種をオススメします。
接種回数は3回となります。
1回目と2回目の間隔 | 4週間 |
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2回目と3回目の間隔 | 20週から24週間 |
費用については、現時点では任意接種のため、自費となっています。
公費で行う事ができます。
公費ではなく自費ということになります。
もちろん、定期接種となれば公費となるでしょうが、早い段階での接種が望ましいワクチンです。
まだ確定していない定期化を待つ事はオススメできません。
説明した通り、B型肝炎は身内にキャリアがいてもいなくても、だれでも感染する危険性のあるウイルスであり、ワクチンで防げる病気です。
子供の大切な命を守るためにも、B型肝炎ワクチンのことを正しく知り接種を考えてください。