憧れの寿退社!しかし・・破談になったけど復職できますか?

 千晶さんは商社に勤務していました。

同じ商社に勤務する英知さんと社内のイベントで知り合い、その後交際を続けていました。

明るく爽やかな2人は周囲の応援を受け、順調に愛を育み結婚を決意し、両家の親族に挨拶を済ませ、結納も交わしました。

千晶さんは仕事にやりがいを感じており、結婚後も仕事を続けるつもりでいたのですが、

「同じ会社に夫婦でいるなんてやりにくいじゃないか。千晶には退職してほしい。」

と英知さんが強く言うので、彼の希望を受け入れて退職しました。

そんなある日、英知さんは千晶さんに「今まで黙っていたけど、やっぱり千晶と結婚できない。ごめん、別れてほしい。」と言い出しました。

千晶さんは呆然としてしまいました。

我に返った千晶さんが英知さんに問い質したところ、「別に好きな人がいる。全部俺が悪いんだ、すまん。」と頭を下げ続けます。

千晶さんの受けたショックは激しく、立ち直れそうにありません。

1週間ほど部屋に閉じこもっていた千晶さんでしたが、これからのことを考えようと思い始めました。

しかし既に会社は退職しており、これから何をしたらいいのか・・・心は虚ろです。

できることなら会社に戻り、以前のように働きたいと思っているのですが・・・。

復職は可能でしょうか?

千晶さん、お気の毒です。

しかし、結婚してからでなくてよかった、そう考えてはいかがでしょう?

残念な今回のケースですが、結果から申し上げますと、職場復帰はおそらく不可能だと思います。

一般的に退職願の理由として「一身上の都合」と書きますよね。

個人的な理由で辞めたのに、その「都合」が変わりましたのでやっぱり辞めませんと言い出し、それを会社が一々認めていたらどうなるでしょう?

会社にとってはかなりの不利益ですよね。辞めると言ったから代わりの人を採用したのに、

「やっぱり辞めません。」と言われたら…採用した人はどうなるのでしょう?

会社だってそのような勝手なことは認めませんよね。

では千晶さんは英知さんに対してどのような対応を求めたらいいのでしょうか?

これから千晶さんが立ち直るためにもしっかりと考えていきましょう。

結納金は返すの?

まず、結納を済ませているとのことですが、この結納金は英知さんに返す必要はありません。

結納金は結婚を条件に贈られるものです。

一方的に婚約を破棄した英知さんにはそれを償う責任がありますから、千晶さんに「結納金を返して」と言う権利はありません。

結納金では補えないような損害が発生した場合、その不足分の賠償請求もできます。

今回のケースでは千晶さんは勤め続けたかったにもかかわらず、英知さんから「千晶には退職してほしい。」と言われ、渋々退職することになりました。

結婚しないのであれば勤め続けていたであろうことを考えれば、将来もらえたはずの給料を基準に賠償金を請求することもできるでしょう。

私の知人のご家族にも千晶さんのような方がいて、その方は1年分の給与額を損害と認められたということです。

しかしそれはもう30年ほど前のお話です。

その頃は寿退社というのが珍しくない時代ですから、結婚しても働き続けるのが普通という今とは少し事情が違うかもしれませんが、いずれにしても賠償請求はできるのではないかと思います。

個人的な意見を言わせていただくとしたら、今は結婚=退職という方は少なくなりました。

1年分の給料で済むとは思えません。

千晶さんが働き続けたいと思っていたことや英知さんが「仕事を辞めてほしい」と迫ったときの態度の強さ、加えて婚約破棄の理由が一方的で身勝手なことなどをよくよく判断して賠償額を増額してほしいなと思います。

このままでは千晶さんがかわいそう過ぎます。

とはいえ、こういうことはお金で癒されるものではないですよね。

他人に「結婚式、まだしないの?」とか「どうなったの?」とか聞かれるでしょうし、それが辛くて外に出たり人と会うのが苦痛になるかもしれません。

英知さんが悪いとはいえ、これらのことはもうどうすることもできません。

慰謝料は?

賠償金(慰謝料)という形で償うことしかできないでしょう。

前述の婚約破棄された方は、今はとてもすてきな方と温かい家庭を築いておられます。

知人が言うには「慰謝料をいただいたことで、『婚約を破棄されたのは辛かったけれど、きちんと償ってくれたから』と相手を恨んではいないみたいよ。」とのこと。

乗り越えられたのですね。

千晶さんが万一、元の会社に復職できたとしても、英知さんが勤めている会社に戻るのはあまり気持ちがいいものではないでしょうし、周囲も気まずいのではないでしょうか。

それよりも新しい職場で新しいスタートを切る方が気持ちも切り替えられていいのではないのかなと私は思うのですが・・・。

千晶さんもこれから先、ふとしたときに思い出して辛いときもあると思います。

でも、人生は長いのですから頑張ってほしいですね。

もちろんすぐには無理でしょうが、しばらくしっかり休んで落ち着いたら、外出したり気分転換をしたりして新たなスタートを切ってほしいと思います。

今回は千晶さんが悪いのではありませんから、顔をあげて前を向いて歩いてほしいと思います。

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