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相続税の節税対策の落とし穴

少しでも相続税の負担を減らそうと相続税対策をした!

 

しかし、そんな節税対策が意味のない結果に終わってしまう事があります。

 

そもそも、相続税の節税対策とは?

 

まずは、その一つを紹介しておきます。

 

生前贈与

 

親に財産があれば、受け取る方も渡すほうも、少しでも税金がかからないようにしたいと思われるでしょう。

 

税金がかからない手段はあるのか?

 

贈与税の110万円/年の基礎控除を上手く利用するという方法があります。

 

本来、贈与は、生前中に自分の財産を子や孫にプレゼントするという使い方がされるものです。

 

最近では、相続税対策の一つとして利用されるようになっています。

 

贈与税とは

 

年間110万円まで基礎控除枠があります。

 

つまり、年間110万円までであれば課税されず、無償でプレゼントができるという事です。

 

 

相続の時に一気に財産を渡して税金を課されるより、少しずつ子供や孫などに財産を贈与して、少しでも税金を払わないように済ませる事ができるのです。

 

しかし、親の死が近づいてこないと、なかなか相続の話題が家庭で出る事はあまりありませんね。

 

いざ親の死が目前に迫った時に相続という問題が浮上する。

 

これは一般的な事でしょう。

 

ただし、期間的猶予のない相続税対策は、大きな落とし穴が待ち受けている事もあります。

 

誰もが少しでも節税をしたい!!と思われるでしょうが・・・。

 

実際には、あわてて相続税の節税を考え行っても、節税できないんです。

 

駆け込み的な節税対策、相続税を潜り抜けるような行為は、阻止されてしまう!

 

このことを知っておいて下さい。

 

なぜ、こんな厳しい事を言うかというと、無意味に終わってほしくないからです!

 

そこで、上手に節税対策をするためにも、相続税と贈与税について、注意すべきポイントをお話します。

生前の贈与も相続税として計算されてしまう!

これはいったいどういうことでしょうか?

 

あるご家庭で実際に起きた、残念なお話を例にご説明します。

 

Aさんの例

 

Aさんという家庭には、まだまだ元気なAさんのお父様がいました。

 

それなりに裕福なご家庭でもあったため、もしAさんのお父様が亡くなれば、相続税が発生する問題を抱えておられました。

 

そこで、少しでも節税が出来たらと、生前贈与を開始したのです!

 

配偶者を早くに亡くされていたAさんのお父様は、

 

  • Aさんを含めた4人の子供
  • 孫4人

 

に対して生前贈与を行うことにしました。

 

その内容は、

 

お父様の口座からそれぞれに対して、贈与税として課税されない金額である110万円を毎年振り込むというもの

 

贈与

 

さて、ここまでを聞く限りでは、何の問題もありませんね。

 

しかし、問題はここからです。

 

Aさん自身も本当に驚いたそうですが・・・。

 

まだまだ元気だったお父様が、残念なことに生前贈与を開始してから2年半後にお亡くなりになられたのです。

なぜ問題がおこったのか?相続財産としてプラスされた例

何がいったい問題なのでしょうか?

 

相続開始前3年以内の贈与は、

 

相続財産としてプラスされてしまうのです!

 

つまり、贈与としてではなく相続として加算される!

 

よって、せっかく行った生前贈与は意味がなくなるという事です。

 

相続開始前3年とは

 

亡くなった日を基準とします。

 

平成26年12月1日に亡くなられた場合

 

平成23年12月1日から平成26年12月1日までの間

 

贈与が対象となります。

 

今回のAさんのケース

 

せっかく家族みんなの意思で行った相続税対策でした。生前贈与とはなリませんでした。

 

一部を除いた(相続人とはならない孫)、Aさん兄弟(相続人)への贈与は、相続財産としてプラスされる結果となりました。

 

このように、まだまだ元気だからうちの場合は大丈夫!

 

そのように思っていたAさん家族でしたが。

 

もう少し早くから行っていれば…という悔いが残ってしまいました。

 

さて、ここで知ってほしかった事は、

 

節税対策として行ったはずの生前贈与が
時間的な問題から相続財産とされてしまう事がある!

 

という事です。

 

親が亡くなることなんて考えたくはありませんが、親が苦労して貯えた財産であれば、それを少しでも多く残す!と考えてください。

 

つまり相続対策は早くから行った方がいいでしょう。

 

平成27年からの税制改正(相続税の基礎控除引き下げ)を考えれば、相続税の対策はとても重要となってきます。

 

  • 相続税対策
  • 駆け込み的な節税対策
  • 相続税を潜り抜ける対策

 

あわてて行う行為は贈与とはならず相続財産として計算されてしまう事もあるので、覚えておきましょう!

 

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