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相続で譲り受けた土地を、すでに誰かが使用していた場合があります。

 

  • 土地の上に他人の家が建っている
  •  

  • 土地を田んぼや畑として利用している

 

誰が使っていたとしても、土地を取得すれば固有資産税が発生します。

 

家

無償で貸しているとしたら、使ってもいない土地の税金を支払うのは馬鹿らしいですね。

 

地代をもらっていた場合でも、設定料金が安すぎては貸しているメリットがありません。

 

譲り受けた土地でも、別の方が使用していて、自分には必要ないと思えば売却したいと思うかもしれません。

 

ただし、「賃貸借」で使用させているのか、それとも「使用貸借」で貸しているのかで対処法は変わってきます。

 

相続した土地を第三者が使用している際の、

 

明渡請求や地代の増額請求
買取請求
売却

 

など、それぞれの対処方法について紹介します。

 

無償で使用している建物所有者・土地の使用者に対する対処方法!

 

相続した土地が更地とは限りません。

 

すでに誰かが使用している場合もあります。

 

しかも地代ももらわず、タダで使用を許していることも実際にあります。

 

無償で土地を貸す相手は、親戚、または今は付き合いのあまりない遠い親戚など、縁故関係にある方の場合が多いものです。

 

全くの他人に、タダで土地の使用を許すことはあまりありません。

 

おそらく、「気兼ねなく使ってください」といった気軽な感じで契約書などはなく、使用期間も定めていない可能性が高い。

 

このような状態を、期間の定めのない使用賃借といいます。

 

【例】 漫画や自転車を友達からタダで借りた

 

使い終わった後、貸してくれた相手へ返すという契約が使用貸借です。

 

漫画や自転車と違い、土地の場合、返還する時期はどうなるのでしょう?

 

使用する時期も目的もない場合

 

特に何に使うという目的もなく、使う時期もきまっていない場合の契約は、いつ終わるのかを説明します。

 

【例】 譲り受けた土地に、親戚の名義で家が建てられているが、現在誰も住んでおらず、今後も住む予定がないケース

 

このような場合、土地の所有者が明け渡しを求めた時点で、契約は終わります。

 

何かしらの目的のために使い、目的が遂げられたら返却する。

 

それが使用賃借なので、現在土地を利用していないのであれば、土地の所有者のタイミングで返還を求める事が出来るのです。

 

土地を譲り受けたことを、建物の名義人へ伝え、土地の明け渡しを申し出ることで、契約は終了します。

 

使用の目的がある場合の終了時期

 

何らかの目的があって、無償で土地を使っている場合、契約の終了はどうなるのでしょうか。

 

目的が何なのかによって、返す時期はかわってきます。

 

借主が死亡した時に終わりとなるケース

 


民法599条は,「使用貸借は、借主の死亡によって、その効力を失う。」と定めている

 

貸している方と借りている方の個人的な関係で成り立っているのが使用貸借契約です。

 

【例】 母親が母親の友人から本を借り続けているケース

 

本を読み終える前に、母親が亡くなったら、その時点で契約は消滅します。

 

本の貸し借りをした当事者同士の関係で成り立つ契約ですので、その権利を子供が引き継ぐことはできません。

 

使用収益が終わったとき、使用収益をするのに足りる期間が経過した時に終わりとなるケース

 

第597条 第2項

 

当事者が返還の時期を定めなかったときは、

 

借主は、契約に定めた目的に従い使用及び収益を終わった時に、

 

返還をしなければならない。

 

 

ただし、その使用及び収益を終わる前であっても、

 

使用及び収益をするのに足りる期間を経過したときは、

 

貸主は、直ちに返還を請求することができる。

 


何かを手に入れる為に一時的に、土地を使用している場合、必要なものが手に入れば目的は達成されたと考えられ、契約は終了します。

 

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